お米はヘルシーフード!?お米の知られざる健康効果を解説
目次
近年、よく耳にする「糖質制限」という言葉。
一見、米は健康に良くないもののように受け取れる場面も散見されるようになりました。
私自身も健康のためだと敬遠する場面は少なからずありました。
しかし、米作りに携わる者としてこれでよいのかと考え、お米が我々に果たす役割や上手な付き合い方を改めて考えてみました。
1.お米に含まれる主な栄養素
お米には様々な栄養素が含まれています。
炭水化物 |
タンパク質 |
脂質 |
ビタミンB1 |
ビタミンB2 |
カルシウム |
ナトリウム |
意外にもたくさんの種類の栄養素が含まれています。
2.お米はダイエットの敵?敬遠される理由
お米がダイエットにおいて敬遠されるのはその成分比が影響していると思われます。
【白米の成分比】
炭水化物 | 約70% |
水分 | 約15% |
脂質 | 約5% |
上の表のとおり、白米の大部分は炭水化物です。
炭水化物とは、糖質+食物繊維で出来ています。
糖質制限ダイエットに代表されるように糖質=太る!というイメージが白米を敬遠させる原因のようです。
では、炭水化物は本当に悪者なのでしょうか?
白米の成分比を見たときに、お米にはほとんど脂質が含まれていません。
逆に、近年の日本の食文化は欧米化しており脂質を多く含む食事が増えてきています。
つまり、お米を控えることで全体の食事量のうち脂質の摂取が増えやすい状況とも言えます。
お米を控えることは一概に健康に痩せるということとは直結しないかもしれませんね。
何事も過ぎたるは及ばざるがごとし、と言いますが、適度なお米の摂取は私たちにどんな効果をもたらすのでしょうか?
3.お米の果たす役割
先ほど来、お米はほとんどが炭水化物で出来ていると言ってきましたが、では炭水化物の役割を見ていきましょう。
炭水化物は消化・吸収されるとブドウ糖に変わります。ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源です。
ブドウ糖が不足した場合には肝臓のグリコーゲンが働き、脳の機能を維持します。
しかし、普段からお米を食べない人は肝臓に蓄えられているグリコーゲンの量が少なくなります。
すると、グリコーゲンを脳で優先的に使うため、他の臓器や筋肉はグリコーゲンの使用が制限され、眠さ・だるさ・代謝低下の原因となります。
このように、お米は私たちの生活に重要な役割を果たしていることがわかります。
4.お米はお肌の味方?!
お米から摂取できる米ぬかはお肌にとても良い効果があります。
肌を紫外線から守ったり、紫外線を浴びた肌をケアしたりする効果があります。
近年では米由来のグルコシルセラミドに着目して日本で初めて機能性表示食品となったお米が登場してきています。
5.まとめ
今回の記事では、お米が我々の体に対して幅広い役割を担っているということを解説しました。
私自身、お米の効果を調べなおすこと、改めて日本人にとって大切な食べ物だということが実感できました。
糖質制限が流行っていたり、食生活の欧米化で米の消費が減っていたりする昨今ですが、伝統ある大切な食文化を維持するために、生産法人としてできる事を今後も責任をもって果たしていきます。
もし、ご興味があればHPからも注文可能ですので覗いてみてください!